あらためて、屋外にいるときに地震が発生したときの対応を確認してみましょう。
■屋外にいるときの対応
散策中など
屋外を散策中などに、大きな地震が発生したら、
カバンなどで頭部を保護しつつ、身を低くしながら揺れが納まるのを待ちます。
近くにビルがある時は、落下物を避けるため、屋外や近くの公園、
空地などに避難しましょう。
また、ブロック塀や石垣、自動販売機などは倒壊する危険性があるため、
近寄らないようにしましょう。
山間部・傾斜地
山間部やがけに近い場所、急傾斜地などでは、
地震によるがけ崩れ等によって危険が差し迫った場合、避難勧告が発令されます。
各自治体の広報やマスコミの情報に注意しましょう。
ただし、地震発生後、以下のような兆候が見られたらすぐに避難しましょう。
いずれにしても危険な場所から離れて、安全な場所に避難するように
心掛けることが大切です。
がけ崩れの発生する兆候例 その1
・水抜き穴から濁り水が出始める ・小石がパラパラと落ちている ・がけに亀裂が生じている ・水が湧き出てくる ・地面にひび割れが生じている ・隆起・陥没が生じている |
地下街
パニックを起こして出口に殺到すると非常に危険です。
とにかく落ち着いて行動しましょう。
万が一、停電になっても、出入口や非常口への誘導灯が点灯するので、
係員の指示に従って行動しましょう。
海岸付近
海岸付近は、大きな地震が発生した場合、津波が発生する危険性があります。
以下の「津波から身を守る避難のポイント」に沿って、適切な行動をとりましょう。
がけ崩れの発生する兆候例 その2
・グラッときたら、すぐ避難 強い揺れ(震度4以上)、または、弱くても長くゆっくりとした揺れを感じたら、 情報を聞くより先にまず避難。 また、地震を感じなくても、警報や注意報を耳にしたら、すぐに避難してください。 ・一刻も早く、高いところへ ・素人判断はしない ・避難先で、正しい情報を得る ・危険が去るまで、決して海に近づかない (出典:日本損害保険協会「津波防災を考える」) |
非常持出袋
非常持出袋は、家を出て避難するときに、当面の生活に
最低必要と思われる品物を入れて、あらかじめ用意しておくものです。
災害発生時には、避難のための持ち物を
準備している余裕がないこともあるため、
日頃から準備しておきましょう。
~保管場所~
非常持出袋は、災害発生時にすぐに持ち出せるように、
リュックサックなどに入れて、いつも目に付く手に取りやすい場所に
置いておきましょう。
また、持ち出せないときのために非常持出袋を2つ用意して、
1つは屋内に、もう1つは屋外の物置、車の中などに置いておけば準備万端です。
~持出品~
救援物資が届くまでの数日間を自活するためのものとして、
以下のものを中心に、最低3日分程度の非常食、水、生活用品を
持出品として用意しておきましょう。
また、赤ちゃんや年配の方、体の不自由な方がいる場合は、
家族の状況に応じて準備しましょう。
一度に持って運べる重さは、男性で15kg、女性で10kg程度と
言われていますので、無理にたくさん持ち出す必要はありません。
状況にもよりますが、不足しているものがあれば、
避難場所から自宅に取りに戻ることもできます。
・飲料水
・食料(カンパン、インスタントラーメン、缶詰・缶切りなど)
・携帯ラジオ ・懐中電灯(予備の電池も)
・防災頭巾 ・ヘルメット ・ロウソク ・ライター
・ナイフ ・医薬品(傷薬、常備薬)
・貴重品(保険証券、印鑑、通帳)
・その他(軍手、下着、タオル、毛布) など
~その他~
長期的な避難生活も視野に入れて、
以下のものを日頃から備えておくとよいでしょう。
□食料:缶切りのいらない缶詰、レトルト食品やお米などがあると重宝します。□カセット式コンロとガスポンベ:ガスの復旧には時間がかかるため、 ガスポンベを何本か買い置きしておくと、料理をすることも可能です。□大きなポリタンク:飲料水用に、また給水対応用としても使用できます。 □厚手の業務用ゴミ袋:ポリタンクの代用にも、 □濾過機と飲み水衛生剤:汚れた水を濾過機で濾した後、 □新聞紙:包んだり、敷いたり、防寒にも使えます。 □下着:洗濯ができないときのために揃えておきましょう。 □洗面用具:水のいらないドライシャンプーとボディ洗浄剤。 □紙皿、紙コップ、ウェットティッシュ: □ラップ:洗い物に水が使えない場合、 □アイマスク、耳栓:避難所では、多くの人がいるので寝るときのために。 □ペットフード:ペットの食料は自分で確保しておく覚悟 が必要です。 □笛:大きな声が出せないとき、建物の中に閉じ込められたときなどには、 (出典:日本損害保険協会「直下型地震と防災」) |